住宅ローンの審査ポイントを知っておく:事前審査について解説

FP

住宅ローンの審査には事前審査と本審査があります。金融機関によって違いはありますが、事前審査では一般的に「収入と返済負担率」「勤務状況」、「その他借り入れ」を含めた個人信用情報の確認がおこなわれます。

返済負担率とは

年収に対する年間返済額の割合を言います。例えば、返済額負担率を35%以下としている金融機関であれば、年収400万円の場合の年間返済額は140万円まで。毎月の返済額で計算すると約11万6,000円となります。年間返済額には既存のその他借入だけではなく、住宅ローンの返済も含まれるため注意が必要です。

勤務状況とは

勤務状況とは勤続年数や雇用形態、給与所得者か個人事業主などのことを言います。雇用形態によって必要な勤続年数が違ったり、給与所得者か個人事業主かで返済負担率が違う金融機関もあります。

その他借入とは

車のローンやカードローンなど、住宅ローン以外の借入を言います。それ以外でも携帯電話の分割代金や奨学金、リボ払いなども返済負担率に含まれます。審査では、過去に延滞が無かったどうか、債権者とトラブルは無かったなどを個人信用機関で調査します。

事前審査承認後に注意するポイントとは

①車のローンやリボ払いなど、新たな借入を増やさない

②転職や独立など、勤務状況が変わるようなことはしない

③離婚をしない

 

事前審査承認後から本審査を申し込むまでのあいだは上記のことに注意しましょう。さらに付け加えるならば、ローン契約時に健康保険証の確認をおこなう金融機関もあるため、勤務状況の変更にも気をつけてください。

最近はネットで事前審査が申し込めるようなりました。簡単に申し込めるからこそ、事前審査の内容と本審査の内容に相違が無いようにしましょう。場合よっては虚偽と判断され、本来ならば通る審査も通らなくなってしまうことがあります。ネットで審査を申し込む際は入力ミスにも注意。送信をクリックする前に再度チェックをするようにしましょう。

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