住宅ローンを支払い中でも、住み替えやローン負担の軽減を理由に「不動産を売却したい」と考える方は多くいらっしゃいます。
実は、住宅ローンが完済していない状態でも不動産を売却することは可能です。しかし、注意すべきポイントがいくつかあるため、慎重な計画が必要です。
この記事では、住宅ローン返済中に不動産を売却する際に押さえておきたい3つの重要なポイントを詳しく解説します。
住宅ローン返済中に不動産を売却する際の3つの重要チェックポイント
不動産を売却する際、住宅ローンが残っている場合には、売却額でローン残高を完済できるかが重要な判断基準となります。また、必要な費用を加味してどのように資金計画を立てるかも重要です。ここでは、具体的に確認しておくべき3つのポイントを紹介します。
1. 住宅ローン残高の確認
まずは、住宅ローンがあとどれだけ残っているのかを正確に把握しましょう。
ローン残高の確認は、毎年金融機関から送付される「残高証明書」や、ローン契約時の「返済予定表」を利用するのが一般的です。もしこれらの書類が手元にない場合は、金融機関に直接問い合わせて確認しましょう。正確なローン残高を把握することで、売却の計画が立てやすくなります。
2. 不動産の売却見込み価格を把握
次に、売却を検討している不動産が市場でどのくらいの価格で売れるかを調査します。
不動産ポータルサイトで同じエリア・条件の物件と比較することで、おおよその相場感を掴むことができます。さらに、複数の不動産業者に査定を依頼し、具体的な価格の見積もりを取得することもおすすめです。査定額は参考値であり、実際の売却価格は変動する可能性があるため、最低でもどれくらいの価格で売却できるかを基準に考えるとよいでしょう。
3. 売却にかかる費用を差し引いて完済できるか計算
売却後に手元に残る金額は、売却価格から仲介手数料や引っ越し費用などを差し引いたものとなります。
その金額がローン残高を上回るかどうかが重要です。もし売却価格がローン残高を下回る場合、差額を補填しない限り売却は難しくなります。この状況は「オーバーローン」と呼ばれ、特に注意が必要です。
最後に
住宅ローン返済中でも、不動産を売却することは可能です。しかし、ローン残高を完済できるかが最大のポイントです。オーバーローンに陥らないよう、売却のタイミングや手続きに十分な計画性を持って臨みましょう。まずはローン残高をしっかり確認し、売却にかかる費用も含めたシミュレーションを行うことが大切です。
住宅ローン返済中の不動産売却を検討している方は、ぜひ今回紹介したポイントを参考に、スムーズな取引を目指しましょう。
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